るしな現地レポートNo.23 |
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トンレサップ湖生態系調査・保全事業 |
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風雲急を告げるトンレサップ・プロジェクトの経過
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トンレサップ・プロジェクトは、漁業改革の波がバッタンバンから他州へ波及するかどうかの、1つの山場を迎えつつあります。ただでさえ目が回るように忙しいカンボジアのるしな事務所なのですが、新聞にるしなインタビューの改ざん記事が載るという事件にも巻き込まれてしまい…。 ここでは、この事件を経過を追ってご説明したいと思います。 バッタンバンにおける今期の禁漁期違法漁業摘発状況 1) 4月の農林水産省と環境省とのバッタンバン占有漁業区(フィッシング・ロット)No.2への合同査察は、時期が遅かったという難点はあったものの、無事実施することができた。違法漁業の本命の場所で本命の時期にメスが入ったということ自体は、カンボジア漁業史において画期的であったと評価できる。 2) われわれの反省点としては、査察後のフォローアップができなかったことがあげられる。予定では、この査察結果をシェアーし、今後の行動計画につなげるナショナル・ワークショップを開催する予定だったが、資金の目処がつかず頓挫してしまった。なぜならば、この時期、るしなの会計に新たなシステムを導入することに松本がエネルギーを集中せざるを得ず、トンレサップ・プロジェクトの資金確保など、査察の成果を今後に生かすための積極的な取組みができずにいたからである。 3) このように、禁漁期の違法漁業摘発に対する“るしな”からバッタンバン漁業課へのプレッシャーは昨年に比べ非常に弱く、こちらの出方としては逆にかなり後退してしまっていた。残念なことに、バッタンバン漁業副課長が完全に違法漁業保守に回ってしまい、“るしな”との協力を公然と拒否するなどの事態も発生した。るしなでは、このような敵さんのプレッシャーに完全に降参してしまった部分もあり、協力状況としては暗然たるものであった。 4) そのような中でバッタンバン漁業副課長が行った禁漁期の違法漁業摘発は極めて不十分であった。去年の実績を大きく下回るものに終わってしまっていた。しかし、るしな側からの積極的な働きかけができていなかった上記のような状況で、バッタンバン漁業課を公然と批判することが得策か?否か?微妙なところで、とりあえず、今回の中途半端な摘発に対しては“るしな”としては沈黙の態度をとらざるをえなかった。 ジャーナリズムが行政を動かす 5) ところが、クメール語新聞にバッタンバン漁業課の中途半端な摘発と汚職を非難する記事が出た。誰かどんな意図でこのようなまともで正しい記事を書くのか、とても不思議でした。記事はフンセン首相を賛美しており、党派的にはCPP。その割に、内容はまとも???聞いてみて分かったことは、記事を書いたのは、この間“るしな”と非常に親密になり、情報収集の際にも“るしな”と協力して行うようになった記者自身だということ。僕がカンボジアにはほとんど無い(T.T)と絶望視していたジャーナリズムが実はあったのでした。 6) この批判記事を受けて今度は、バッタンバン農林水産部副部長が指揮を執った。プノンペンの漁業局長を含め漁業畑のスタッフはすべて違法漁業利権サイドからのプレッシャーでへなへなになってしまっており、漁業とは畑違いの農業の担当官を違法漁業の取り締まり指揮官としたようだ。この辺り、農林水産省としてもなんとか漁業改革の突破口を開かないといけない、という雰囲気が伝わってくる。 7) 8〜9月に、バッタンバン農林水産部副部長が指揮を執る禁漁期の違法漁具取り締まりが3回行われた。これらの出来は昨年以上で、混迷した漁業改革に突破口を開く画期的な規模とエリアを誇るものだった。もちろん、すべての取り締まりに“るしな”スタッフは参加し、その成果を確認した。これに関して、るしなでは、摘発の実施とその成果を賛美したメールをカンボジアの漁業関係者等に送信しました(賞賛メールの原文はこちら)。 カンボジアのジャーナリズムを信用しかけたところに落とし穴が… 8) そのような状況の中で、カンボジアの著名な新聞社ラスメイ・カンプチア・バッタンバン支局長で情報相スタッフという通称「チェン氏」が“るしな”にインタヴューに来た。温厚な中年で、バッタンバンのプサーナッ近くでCD屋も経営しているかなりの金持ちである。今回の禁漁期のバッタンバンにおける違法漁業摘発を含めて“るしな”の活動を報道したいというので、2時間余りのインタヴューに快く応じた。てっきりラスメイ・カンプチアに載るものと思っていたら、掲載されたのは、New Millennium Newspaperとか言う聞きなれないプノンペンの新聞。何でもバッタンバン界隈の新聞への掲載はみんな断られた、とのこと。 9) 掲載内容は無残な改ざん記事。悪意を持って発言を捻じ曲げ、“るしな”と関連当局との関係を捻じ曲げ、このまま放っておくと、この発言をもって“るしな”が糾弾されかねない内容である。ヘタをすると、カンボジアでの活動継続にも支障が生じる可能性のある、ある種の「わな」とも言える内容であった。 10) そこでわれわれは直ちに、記事内容の問題点を指摘するレターを漁業局長宛てに送信した訳で、漁業局長からもすぐにこの記事に対する“るしな”の公式レターを出すように、次長を通じて要請を受けていた。(漁業局長宛の公式レター原文はこちら) 11) バッタンバンが漁業改革の最前線・激しい攻防戦になっており、敵さんも、“るしな”の首に鈴を付けに来たというところ。 12) “るしな”としては、手口が余りにも「ずさん」なので、呆れるほどですが、とにかく、大使館にも協力を要請しながら徹底的に糾弾するつもり。 13) 泥を投げた者が勝ち、投げられた者の負け、というカンボジアのマス・メディアの嘆かわしい状況に対して、一石を投じたい、と思っています。 参考資料 10月22−23日号の歪曲記事全文(英文・和文) 10月20−21日号の歪曲記事全文(英文・和文) |
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